最後まで、厳しく、生徒への思いを貫き、涙を深く沈めておく真矢のような教師なんて、この世にはいない。

でも、そんな思いを胸に指導してくれる先生がいたら、現在おきている社会問題は一気に解決していくんじゃないかと… 一旦完成させた卒業記念に先生の肖像を掘り込み、「仰げば尊し」を唄って別れを告げる生徒たちの健気さに、心が震えた。

目覚しく変化していく社会の中で、それに耐え抜いていくチカラを身に付けさせる事は、家庭の両親、学校の先生を始め、子供をとりまく大人たちの義務だ。

無責任な大人でありつづければ、無責任な子供が育ち、無責任な大人になっていく。そんな悪循環が加速している現代社会を変えようとするなら、まず大人が変わるしかないのだ。

ドラゴン桜の桜木先生しかり、感情を表に出さず、生徒たちに自分の思いを伝えられる先生はカッコよすぎるが、ドラマの演出の仕方もずいぶん変わってきたなあと感心させられる。